阿部チェリー。
身長152cmにして、サングラスに葉巻き。夏なのにロングコート。
常に組織から狙われている、ニヒルな男。
そして、常にエリーという女性を探している。阿部チェリーは、エリーを探して海岸という海岸を渡り歩く。
常に追われていて、常に探している男
それが阿部チェリー。
阿部チェリーは、ベイサイドカフェのドアをノックした。
真紀子はドアを開け、
「いらっしゃいませ!」と明るい声で言った。>
すると、阿部チェリーは
「エリーという女性を知らないか?」
と訪ねた。
「そして、俺はいま追われている。一週間ほどかくまってくれないか?」続けてチェリーは言った。
「大変ね。サマーに聞いてみるわ。」真紀子は言った。
「さっき海岸で、そのサマーというボーイに、この店の可愛いガールに聞けばなんとかなるから、と言われて来たのさ。」
「そうだったの。」
その日の夜、真紀子は店を閉めて阿部チェリーを家に連れ帰った。
真紀子とサマーの住む海沿いの白いハイツ。
その前の道で、サマーは真紀子の帰りを待っていた。
二人が帰って来ると、
「ハワユー?」
サマーは小さな声で真紀子の機嫌をうかがった。
「この人、どうするつもり?サマー」
「かくまる。」
サマーはそう言って、阿部チェリーを部屋に連れ帰った。
その時、辺りがコソコソとざわついた。
サマーは辺りを見回した。すると、サングラスに黒いハットで黒いスーツの体格のいい男が電柱に3人隠れていた。そして、体格が良すぎて、電柱からほとんどハミ出ていた。
サマーは、身構えた。
「気にしないでくれ。
阿部チェリーが言った。
「俺の部下達だ。いつも陰から俺を守ってくれてるのさ。人は彼らの事をチェリオ軍団と呼んでいる。」
こうして、サマーと真紀子の部屋に阿部チェリーが一週間、居候する事になった。
その頃、すでに隣町まで組織が追って来ている事はサマーも真紀子も阿部チェリーも知るよしもなかった。
チェリオ軍団も。…
続く