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佐知子は走った。
壊れかけのレディオを治す為に。
もう一度あの青年に会う為に…
一回も道に迷わず、一回も信号にひっかからず、佐知子は走った。ビーチでラジカセを壊しかけてくれたサマーの優しさを噛み締めながら。
そして、とうとうあの電気屋の前まで辿り着いた。
佐知子がドアをノックしようとすると、電気屋のドアに張り紙が貼ってあった。そこには殴り書きで
「昨日まで待ってたぜ!佐知子ファッキュー」と書いてあった。
佐知子はその紙を大事に剥がして、ポケットにしまった。そして、さっきのビーチに帰る事にした。途中何度も石につまずいて、その度佐知子はあの青年の事を忘れようとした。でも楽しかった2年の日々が昨日の事のように蘇ってまたその度佐知子は石につまずいた。
ビーチまでの最後の信号が青になったその時、遠くからものすごい音量のダンスミュージックが流れてきた。その音の方を辿って
いくと、ものすごい大勢の人だかり。そしてその奥にあるステージでサマーが踊りながら、ラップみたいな、Jラップを繰り広げていた。
そしてサマーのバックDJはノリノリで右手を振っていた。その腕をよく見ると肩にt.A.T.u.で勝手口と彫ってあった。
佐知子はハッ!とした。よく顔を見るとあの時のモヒカンの青年だった!
続く
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2007年03月31日 19:59 |
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